HOME > ドクターインタビュー > 麻生レディースクリニック院長 北田和代 先生

ドクターインタビュー 麻生レディースクリニック(北海道札幌市)院長 北田和代先生

札幌市営地下鉄麻生駅出口の目の前に位置する麻生(あさぶ)レディースクリニックは、2004年1月に開業されました。

何となく婦人科へは行きづらい――。そんな女性心理に配慮し、できるだけ患者さんが訪れやすい環境を、と平日は学校や仕事帰りに立ち寄れる夜7時30分まで。土曜は17時まで、日曜・祝日の午前中も診察を行っておられるのが当クリニックの大きな特徴です。そのため、札幌近隣はもとより稚内などの遠方からも患者さんがいらっしゃるそうです。
「ちょっとした体の変化や、不安に思うことがあれば、何でも気軽に相談していただきたいですね」と語る院長の北田和代先生の思いが随所に込められたクリニックでお話をうかがいました。

原因を突き止め、その治療法に対する正しい情報を伝え、病状を丁寧に確認していきます

麻生レディースクリニックには10〜20代の若い患者さんが多く、なかには婦人科を受診するのが初めてという方も多いそうです。生理痛(月経痛)のある患者さんには通常の問診票とは別に生理痛問診票にも記入いただき、性交経験のある患者さんについては、内診を実施し原因を詳しく調べられるそうです。

北田 和代
(きただ・かずよ)先生
大分医科大学卒業。同大学付属病院産婦人科、大学院を経て、紫明女子学院医務課長に就任。北海道立衛生学院講師、札幌医科大学産婦人科助手を歴任し、2003年エナレディースクリニックに着任。翌年、分院である当院の院長へ。現在はエナレディースクリニックから独立。

「内診は初めて、という患者さんも少なくありませんので、『ちょっと気持ち悪い感じがするけど痛くないし、3分くらいで終わりますからね』と事前に説明し、内診中もリラックスできるよう絶えず声をかけます。どうしても脚に力が入るので、『脚を外側にパタンとしてみて』などと具体的に伝えてあげることを心掛けています。その時だけではなく、その後も年1度の婦人科検診を受けてもらいたいですから」と北田先生は最初の内診のイメージを大切にしておられます。
また、性交経験のない患者さんで、内診できない場合には経腹超音波で対応されるそうです。

当院を受診される生理痛を訴える患者さんの多くは機能性月経困難症(病気のない生理痛)で、残りは子宮内膜症子宮筋腫による器質性月経困難症だそうです。
当院では生理不順や生理痛など生理に関するトラブルや不安を抱えている患者さんにはまず低用量ピルを紹介しておられるそうです。
「出血量が少なくなること、生理痛が軽くなることをお話しし、まずはこういう薬があることを知ってもらいます」と北田先生。不妊やがん、太ることへの影響を心配する患者さんもいらっしゃいますが、低用量化した現在ではそのような事はない事を伝え、さらに、低用量ピルは子宮内膜症の治療薬であること、卵巣がんや子宮体がんのリスクを軽減させることなどを実際にデータで示したり、別室で看護師が詳しく説明を行うなどして不安を取り除いておられるそうです。

低用量ピルを選択する患者さんでも、紹介のパンフレットを渡すと、最初に出る軽い吐き気を気にする方が多くいらっしゃるそうです。そこで、「効果とその快適さをわかってもらうまで続けていただけるよう、吐き気止めを一緒に処方したり、服用1、2週間後に来院してもらい、気になる症状はないか、不安なことはないかを丁寧に確認していきます」と北田先生はおっしゃいます。

待合室には、低用量ピルによる治療を受けた患者さんの生の声が書きこまれたアンケートがボードにたくさん貼り出してあります。
「最初は痛み止めで様子を見ますと言っていた患者さんでも、アンケートに『生理痛が楽になった。肌がきれいになってうれしいです』などと書いてあるのをご覧になり、関心を持ってもらえることがあります。最近の若い女性の場合は、吹き出物が良くなるとか、肌がきれいになる、など副効用に対して敏感ですね」(北田先生)。

次は【わたしのとり組み】

麻生レディースクリニック

住所
〒001-0040
北海道札幌市北区北四十条西4-2-20麻生むらもとビル2F
(地下鉄麻生駅4番出口すぐ)
診察時間
月・火・水・土・日(午前10:00〜13:30)
金(午前10:00〜13:30 午後14:00〜16:30ピル外来)
※ 予約制により、事前に電話予約が必要になります。
電話番号
011-747-8688
ホームページ
http://www.asabu-clinic.com/

この画面の上へ