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さくら女性クリニック(北海道千歳市) 土橋義房先生

北海道千歳市は、最北の不凍湖(冬でも凍らない湖)として有名な支笏湖をはじめとした豊かな自然が残る地方都市です。北海道の空の玄関口・新千歳空港を擁する千歳市の人口は約9万人、平均年齢はなんと38歳という北海道で最も若い人々の暮らす街です。今回お伺いしましたのは、JR千歳駅に連絡通路で直結しており、雪の季節でも大変便利な商業施設ペウレ千歳の5階にあります「メディカルスクエア千歳」内にある「さくら女性クリニック」。5年前に千歳市で最初にオープンした婦人科専門ビル診療所です。
「ゆったりと落ち着いた雰囲気での会話を心掛けております。患者さんが納得し、安心して受けることができる治療法を患者さんと一緒に見つけようと思っています。それが、いろいろな病気の早期発見や予防にもつながりますから……」とおっしゃる、やさしい笑顔の土橋義房先生にお話を伺いました。

患者さんの話にじっくり耳を傾けることを大切にしています


土橋 義房
(どばし よしふさ)先生
弘前大学医学部卒業。弘前大学医学部産婦人科入局後、総合病院の産婦人科などの勤務を経て、2004年7月にさくら女性クリニックを開業。千歳をはじめとした近隣地域の女性の婦人科領域の悩みに応えています。

日に80人ほどの患者さんが来院されるという、さくら女性クリニック。患者さんは、お母さんに連れられた10代の方から90代の方までと幅広いそうです。
「当院は、妊婦健診は行っていませんが婦人科全般を扱っていますので、生理痛(月経痛)関連の相談や性感染症、避妊、更年期障害、がん検診と様々な目的でいらっしゃいますね」と土橋先生。地域のフリーペーパーなどで診療内容などについて情報発信もしておられるそうですが、やはり口コミやインターネットから足を運ぶ患者さんが多いそうで、千歳市内はもちろん、恵庭や苫小牧、追分といった近隣地域からも来院されるそうです。
また空港に近いこともあり、キャビンアテンダントや空港関係者の女性の方々、あと千歳市の全人口の3分の1近くを占めるという自衛隊関係の方々も多く立寄られるそうです。

「来院の目的は様々ですが、例えば初めて来院される患者さんで申しますと、生理痛を訴えての来院でなくても、問診の中でよくよくお話を聞きすると、実は生理痛もある、という方は半数くらいいらっしゃるのではないでしょうか。特に、中学生や高校生の若い世代の方は、生理痛を訴えて来院するケースが多いですね」(土橋先生)。


院内は白とピンクを基調にした女性らしい雰囲気で統一されています。

土橋先生は、「患者さんと対面しながらじっくり話を聞く診察」を大切にしているとおっしゃいます。
「問診票はシンプルなものにし、受診理由や相談内容は患者さんに直接伺うことにしています。顔を見させていただきながら話を伺うと、患者さんの返答から症状についてはもちろん、患者さんの性格や生活背景、緊張の度合いといったものまで浮かび上がってくるんですね。そこで生理痛があることがわかる方もいます。それと、生理痛を抱えている方の中には月経前症候群(PMS)の方も多いですね。ですから、診察の中で一緒に聞きだすようにしています。何より患者さんの訴えにじっくり耳を傾けることは、お互いの信頼関係にもつながっていくものだと考えています」(土橋先生)。

そして、必要に応じて検査を実施しながら生理痛の背後に病気があるかどうかを判断していくそうです。
婦人科というと、検査で内診がつき物と考えている人も少なくないようですが、「患者さんが中高生の場合には、性感染症や卵巣腫瘍などの病気が疑われる場合を除いて内診は必要ないことを早い段階でお伝えし、本人やお母さんに安心してもらっています」と土橋先生。

子宮内膜症などが原因で起こる生理痛の場合には、元の病気の治療が必要になります。ですが、手術が必要なレベルではなく、すぐに妊娠の希望がないという患者さんには低用量ピルを主体に治療を行っておられるそうです。一方、10代の若い患者さんの場合は原因となる疾患のない機能性月経困難症が多く、その場合には、痛み止めや子宮の収縮を抑える薬、漢方薬、低用量ピルで治療しておられるそうです。

低用量ピルというと、特に中高生の場合はその使用に対して、本人よりもお母さんが難色を示されることがあるそうです。そんな時は、低用量ピルの安全性や副効用について十分に説明されるそうです。
「生理痛を軽くすることができたり、生理の時期を移動させることができるなどの副効用についてお話しするとともに、安全性についても『イギリス、ドイツ、フランスなど海外では生殖可能年齢の学生は無料で低用量ピルが服用できるんですよ』というお話をしたりして、安心してもらっています」と土橋先生。こうした説明を受け、現在は親子でピルを服用されている方もおられるとか。服用してみてその効果を実感し、以来服用を続ける方も多いそうです。

次は【わたしのとり組み】

さくら女性クリニック

住所
〒066-0062 北海道千歳市千代田町7丁目1789番地3 ペウレ千歳5階
(JR千歳駅直結のペウレ千歳5階メディカルスクエア千歳内)
電話番号
0123-27-1323
診察時間
月・火・木・金 午前9:00〜13:00 午後14:30〜18:30
水・土 午前9:00〜13:00
※水・土の午後、日、祝日は休診
ホームページ
http://sakuralc.com/
(ペウレ千歳ホームページ)http://www.nihonleben.com/medicalport/

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